井筒和幸監督の映画の中で、特におすすめの映画を紹介します。

映画『ヒーローショー』

井筒和幸監督おすすめ映画5選

初期はピンク映画から始まり、青春と暴力というものを題材にする事の多い井筒和幸監督のおすすめ映画5選をご紹介していきます!

■黄金を抱いて翔べ

高村薫が1990年に発表した作品を井筒和幸が原作に惚れ込む形で映画化した2012年公開作品。調達屋という、反社会的な組織・団体を相手に裏稼業を営む幸田(妻夫木)は、大学時代の友人の北川(浅野忠信)から銀行地下にある15億円の金塊強奪計画を持ちかけられる。

幸田と北川は、銀行のシステムエンジニアや自称留学生で爆破のプロのスパイ。北川の弟や元エレベーター技師などを仲間に加え、大胆不敵な作戦を実行に移すのだが・・・ スリル満点でありながら、全体として淡々とした落ち着きのあるストーリー展開が、見る側をドキドキさせる作品となっています。

■パッチギ

井筒監督の代表作で2005年公開作品

京都にある高校に通う松山康介は常日頃から争い事の絶えない朝鮮高校にサッカーの試合を申し込む羽目になってしまう。

ガラの悪い朝鮮高校の生徒に尻込みする康介の耳に、吹奏楽部からフルートの音色が聞こえてきます。

フルートを奏でるキョンジャに近づきたい思いでギターを始め、少しづつ2人の距離は縮まるのですがキョンジャの兄の友人の葬式に出席した時に康介は日本と朝鮮の深い溝を感じてギターを叩き壊してしまうのです。

康介とキョンジャ2人の恋の行方はどうなるのか・・・

■のど自慢

日曜お昼の国民的人気番組”のど自慢”その舞台で繰り広げられる人間模様を描いた作品。年がら年中旅回りの売れない演歌歌手・赤城麗子(室井滋)と社長兼マネージャーが次の営業先に選んだのは、麗子の故郷である群馬県桐生市だった。

しかし久しぶりの故郷に帰るとそこでは桐生市に長者番組の”のど自慢”がやってくる事で、普段の雰囲気とは違っていた・・・ 様々な想いを抱えてのど自慢に出場しようとする人々がいる中、地元の女子高生・高橋里香は家族に伝えられない想いを伝えようと舞台に立つ・・・

ハートウォーミングコメディの今作はこれまでの井筒監督にはない作風の仕上がりになっています。

■パッチギ! LOVE&PEACE

2007年に公開された作品 舞台は1974年の東京都江東区枝川。
アンソンとその一家は病に掛かった息子、チャンスの治療のために京都府からこの街に引っ越してきた。

アンソンはある日駅のホームで京都時代の宿敵である近藤と遭遇してしまい、大学応援団と朝鮮高校との大乱闘に巻き込まれた所を気の優しい国鉄職員の佐藤(藤井隆)に助けられる。

アンソンの家族と親しくなった佐藤は次第に妹であるキョンジャに惹かれ始めるのだが、弟チャンスの容態は次第に悪化し主治医よりアメリカでの治療が必要だと勧められる。 治療にかかる莫大な費用の為に2人は無謀な計画をたてて危険な仕事へ突っ走っていってしまう・・・

■岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS

お笑いコンビ・ナインティナインが主演を努めた1996年公開作品。
1975年の大阪岸和田で、小鉄とチュンバは毎日喧嘩に明け暮れていた。
敵対する学生を見つけては襲撃しまた別の日にはやり返される。

そんな日々の中で友人は高校に上がるとヤクザになったり鑑別所に入るようになった事で、小鉄もチュンバも何かをやらなければいけないと感じ始めるようになる。

チュンバの恋人リョーコは高校に行かずスーパーでバイトする様になり、チュンバもレストランで働き始めるのだがどんな状況になっても喧嘩をしては仕返しをされる連鎖から足を洗う事ができず・・・

大阪岸和田を舞台とした不良少年達を描いた青春映画です。