実際に起こった事件をベースに作られた映画は、邦画・洋画共に意外に多くあります。
ここでは、注目度の高かった事件をベースに作成された映画をピックアップして紹介します。
【邦画作品】
・日本の黒い夏 [冤enzai罪]
2001年公開。近年で最も大きな冤罪であり、地下鉄サリン事件への布石、松本サリン事件を元に作られた映画作品。
1994年に発生した松本サリン事件。オウム真理教信者により、長野県松本市においてサリンを撒き8人が死亡した事件。
一般市民であり、被害者でもある人間を冤罪にどのように陥れられたのか、警察・マスコミの動きを描き出している。松本サリン事件の真実は、地下鉄サリン事件が発生し、冤罪だということが実際に公になった。
なお、松本サリン事件・地下鉄サリン事件関係者で、死刑判決の出ている人物は、すでに刑を執行されているものもいる。
・冷たい熱帯魚
2010年製作・2011年公開。1993年実際にあった埼玉県愛犬家連続殺人事件を元に作られた映画作品。
愛犬家殺人事件同様、詐欺と殺人の繰り返し。それに巻き込まれる主人公家族夫・妻・娘のそれぞれが描かれている。熱帯魚のブリーダーで儲ける話をし、金銭の授受が終われば殺害。死体は細切れにし、焼いて処理する。実際に、埼玉県愛犬家連続殺人事件でも同様の犯行が行われていた。映画では、何十人も殺害をしてきたような設定をしていますが、埼玉県愛犬家連続殺人事件では、4人の殺害で立件されている。
【洋画作品】
・悪魔の沼
1977年公開。アメリカの作品。1930年代に実際にあった、ジョー・ボール連続殺人事件を元に作られた作品。
ジョー・ボール連続殺人事件は、酒場の敷地内に池を作り、5匹の巨大ワニの餌やりを見せることで客寄せしていた。その酒場の女性や元妻たちを殺しては、ワニ餌にしていた。事件が発覚しかかり、警察が話を聞きに行くと、銃で自殺してしまった。悪魔の沼は、そのストーリーを古いモーテルに隣接する沼として描き、1日で発生した猟奇的な犯罪として、描いている。
・ゾディアック
2007年公開。アメリカで実際にあった連続殺人事件で、現在もまだ未解決のままの事件を元にした事件を解決しようと奔走する人たちを描いた作品。映画の中の事件の始まりは1969年の7月4日。ドライブ中のカップルが銃で襲われ、女性が殺されてしまうことから始まる。その1か月後、カップルの事件ともう1つの事件にかかわる犯人しか知りえない事実の書かれた手紙が新聞社に送り付けられます。同封されていた不気味な暗号文を新聞に掲載しなければ、大量殺人事件が起こる。と。連続する殺人事件とその犯人をおいつめる警察の攻防が描かれています。
とはいえ、未解決事件。結末はいかに締めくくるのか?そこが気になる映画です。